犬の粘液肉腫1
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この子は、14歳の雑種犬です。右顎がどんどん腫れてきたとのことで来院されました。今まで経験した中でもっとも厄介な症例で、頸の周囲75%が腫瘍で占拠されておりました。
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犬の粘液肉腫2
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腫瘍の境界が、非常に不明瞭のため、何回か減容積処置+光線力学・温熱・化学療法を行いました。結果かなりの減容積となり、腫瘍境界も明瞭となってきたため手術となりました。
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犬の粘液肉腫3
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手術は非常に困難でしたが、99%切除できました。一部肩甲骨周囲および第2頸椎の翼突起に腫瘍が浸潤してしまっていたため、超音波吸引処置後、その部分に集中的に光線力学・温熱・化学療法を行いました。続いて摘出したすべての創口部位にも同様の処置を行いました。手術後の外見をみて、どれほどの手術だったか御想像してみてくださいね。
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犬の粘液肉腫4
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手術後の経過は良好で、自然治癒により少しずつ傷口が閉じてきました。このまま行くかそれとも一部皮膚移植かと思っていたのですが、残念ながら原因不明の痙攣により亡くなってしまいました。治療途中のため非常に残念でしたが、手術部位からの再発はありませんでした。もし、このような病気でお困りの方がいらっしゃいましたら御相談くださいね。
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猫のボーエン病
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この子は、10歳の雑種猫です。顔の皮膚炎とのことで来院されました。外見上通常と異なる皮膚炎のため組織生険を行ったところ、ボーエン病と診断されました。この病気は、非常にレーザー治療が効果的でほとんど1回の照射でよくなります。この子は、経過が長かったため何回か行いましたが、経過は非常に良好です。残念ながら1年周期で再発してしまうため、1年毎レーザー治療は行っておりますが、経過は非常に良好ですね。
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猫のワクチン誘発性線維肉腫1(下記とは別症例)
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この子は、9歳の雑種猫です。背中の塊を主訴に来院されました。過去の病歴よりワクチン誘発性肉腫が強く疑われたため、手術となりました。かなりの大きさのため左肩甲骨下にまで腫瘍が浸潤しており、非常に難しい手術でしたが、何とか取れました。しかしながら病理検査では腫瘍は細胞レベルでは取りきれていないと判断されました。
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猫のワクチン誘発性線維肉腫2(下記とは別症例)
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定期的に光線力学・温熱・化学療法を行った結果、腫瘍の再発はなく、また下記の症例のような癒合不全もなく経過はきわめて良好に推移してくれております。もしこのような腫瘍でお困りの方がいらっしゃいましたら、御連絡くださいね。
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猫のワクチン誘発性線維肉腫1(下記とは別症例)患者さんからの声
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実際の患者さんからの声です。現在は非常に経過良好のようですね
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猫のワクチン誘発性肉腫1
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この子は、12歳のアメリカンショートヘアーです。背中のしこりを主訴に来院されました。このような塊で、ワクチン接種以外、外傷歴がない症例は、非常に強くワクチン誘発性肉腫を疑います。すぐに手術となりましたが、非常に底部固着が強く、背骨の一部ごと切除しました。(ここまで行っても病理検査では、取りきれていないと診断されました)切除後、光線力学・温熱・化学療法を行い縫合しました。
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猫のワクチン誘発性肉腫2
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その後、レーザー治療が強力に効き過ぎたせいか、皮膚が徐々に剥がれてしまいました。念のため、その後、何回かレーザー治療を行い腫瘍の再発がないことを確認して、再縫合となりました。オゾン療法・フィブラストスプレー・人工皮膚(テルダーミス)・PRP療法などを行い、最終的にはきちんと癒合しました。現在は腫瘍確認後1年経過していますが、特に問題ありません。もし、このような腫瘍でお困りの方がいらっしゃいましたら、御連絡くださいね。
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猫のワクチン誘発性肉腫(患者さんからの声)
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上記の患者さんからの声です。現在は非常に良好のようですね。
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大腿部外側に発生した悪性腫瘍の治療例
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この子は年齢不詳のミニダックスです。足をつかなくなってきたとのことで来院されました。 レントゲンからわかるように、腫瘍によって侵されてしまった患肢の骨が解けています。悪性腫瘍では、放っておくとこのような状況になってしまいます。 ここまでくると、治療は断脚しかありませんが、初期でしたら、光線力学・温熱・化学療法が非常に効果を発揮してくれますので、このようになる前に一度御相談ください。術後の経過は良好で、再発も今のところ認められていません。このように、悪性腫瘍をそのままにしていると、よくなることはないので、もし、診断が下ったらすぐに治療を行うようにしてあげてくださいね。
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上記患者さんからの声
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こちらは袋井市在住の足立さん(チェリーちゃん)からいただきました。今は、3本足にはなっていますが、とても調子はよさそうですね。
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指先から発生した扁平上皮癌の治療例
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この子は11歳の雌のミニダックスです。指先から皮膚炎が広がるという主訴で来院されました。 これが初診時の状態です。この凛告と視診では明らかな腫瘍性の変化です。残念ながらこの状態では、治療は断脚がベストですが、現在でしたら光線力学・温熱・化学療法が期待できますので、こちらをお勧めするかもしれません。病理組織検査は扁平上皮癌と診断され、今では足がなくても元気に生活しています。6ヶ月経過していますが経過良好とのことです。
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上記患者さんからの声
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この方は、静岡市内からこられた緒方さん(Jちゃん)です。いろいろと悩まれたようですが、結果としては今は非常に良好なため、満足されているようです。
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尾にできた腫瘍の摘出例
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この子は10歳のゴールデンレトリバーです。1年前より徐々に大きくなってきたとのことで来院されました。尻尾は皮膚のゆとりがないため、十分な辺縁をとることができないのですが、一部減張切開し、ゆとりを作って縫合したところ、経過は良好でした、結果は低悪性度の毛包上皮腫で取りきれているとのことでした。
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肛門にできた腫瘍の摘出例
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この子は9歳のオスのラブラドールレトリバーです。1年前から徐々にお尻の腫瘤が大きくなり、出血が止まらないとのことで来院されました。このような腫瘍は止血しても、再度出血する可能性が高いため、摘出手術となりました。このような腫瘍は周辺からの栄養血管が多数あるため、慎重に摘出します。 病理検査結果は、肛門周囲腺腫でした。この腫瘍は良性で、男性ホルモンとの関連が指摘されている腫瘍です。去勢すると発生率が低くなると報告されているため一緒に去勢も行いました。術後は非常に良好で、今はまったく問題ないとのことです。
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出血が止まらない腫瘍の摘出例
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この子は12歳の柴犬です。腫瘤が大きくなり、出血が止まらないとのことで来院されました。 いろいろ止血治療を行いましたが、出血が止まらなかったため、緊急手術を行いました。この子は腎臓が悪くBUN150、Cre5.0と非常に悪い数値を示していたため、麻酔のリスクが高かったのですが、手術中は非常に安定してくれていました。 結果では肥満細胞腫と出ました。これはワンちゃんの皮膚に出来る悪性腫瘍の中では、非常に多いです。手術中輸血を行ったこともあり、経過は良好で傷口も比較的きれいです。今のところ元気食欲もあるとのことです。
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