初診時の写真
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症例は約3ヶ月の柴犬です。1週間前より左足が徐々に曲がってきたとのことで来院されました。写真にあるとおり、左手根関節が曲がっていることが分かります。この病気は以前クル病が疑われていたものですが、正式な名称は手根緩み症候群(Carpal Laxity Syndrome)と呼ばれているもので、屈筋腱あるいは関節包の成長に伴い、異常が発生するのではないか?ということがいわれています。ちなみに大学の先生に問い合わせたところ、誰もきちんとした原因や予防法、遺伝性等を研究した報告は見当たりません。ということでした。なお、治療はギブス処置を行うことが主体です。
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1週間後の写真
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1週間後の再診時、反対側が曲がってきているとのことで確認したところ、上記のように右側も同様の所見になっていました。左足はよくなっていたのですが、念のため両側ギブス固定を行いました。
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2〜4週間後の写真
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2週間後ギブスを取ったところ、両側に重度の伸展所見が認められました(ギブスを付けていたため両足とも脱毛しています)。症状が強くなってしまっていたため、ギブスを短く、細く変えて様子をみたところ約4週間後には正常に戻りました。この病気はひどくなると伸展が治らなくなるため、関節固定という手術を選択しなければならなくなることもある病気です。もし、飼われているワンちゃんで同様の所見がありましたら、この病気の可能性がありますので、すぐに様子を見せてくださいね。
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実際の患者さんからの声
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この病気を持つ患者さんからの声です。いろいろ探してやっとここを見つけたようです。様子はよさそうですね。
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