あいの動物病院治療成績2
泌尿器の病気

陰茎のいろいろな病気
尿道結石の治療例
犬の包皮形成不全の治療例
猫の難治性膀胱炎の治療例

生殖器の病気

イヌの子宮蓄膿症の治療例
犬の子宮筋腫+子宮蓄膿症がある症例の治療例
犬の膣線維腫+子宮蓄膿症の治療例
いろいろな前立腺疾患の治療例

骨・筋肉(整形外科)の病気

いろいろな関節炎と関節脱臼の治療経過
大腿骨骨頭の無菌性壊死症の治療例
各骨折の治療例
先天性膝蓋骨外方脱臼の治療齢
ゴールデンレトリバーの創外固定(骨折整復)の1例
子犬の足が曲がっている(?)症例の治療例

神経の病気

ネコの後肢麻痺の2症例
水頭症に対する外科的治療例
進行性脊髄軟化症の治療例
頚部椎間板ヘルニアの外科・内科それぞれの治療例

その他の病気

いろいろな目の病気の治療例
根尖膿瘍(歯の根に膿が溜まる病気)の治療例
耳血腫の治療
子犬のスイマーパピーシンドローム
指先の外傷に皮膚移植を行った猫の治療例

このページは、子犬にまれに起きる足の先端(手根関節)が曲がってくる症例に関する記述です。
初診時の写真
症例は約3ヶ月の柴犬です。1週間前より左足が徐々に曲がってきたとのことで来院されました。写真にあるとおり、左手根関節が曲がっていることが分かります。この病気は以前クル病が疑われていたものですが、正式な名称は手根緩み症候群(Carpal Laxity Syndrome)と呼ばれているもので、屈筋腱あるいは関節包の成長に伴い、異常が発生するのではないか?ということがいわれています。ちなみに大学の先生に問い合わせたところ、誰もきちんとした原因や予防法、遺伝性等を研究した報告は見当たりません。ということでした。なお、治療はギブス処置を行うことが主体です。
1週間後の写真
1週間後の再診時、反対側が曲がってきているとのことで確認したところ、上記のように右側も同様の所見になっていました。左足はよくなっていたのですが、念のため両側ギブス固定を行いました。
2〜4週間後の写真
2週間後ギブスを取ったところ、両側に重度の伸展所見が認められました(ギブスを付けていたため両足とも脱毛しています)。症状が強くなってしまっていたため、ギブスを短く、細く変えて様子をみたところ約4週間後には正常に戻りました。この病気はひどくなると伸展が治らなくなるため、関節固定という手術を選択しなければならなくなることもある病気です。もし、飼われているワンちゃんで同様の所見がありましたら、この病気の可能性がありますので、すぐに様子を見せてくださいね。
実際の患者さんからの声
この病気を持つ患者さんからの声です。いろいろ探してやっとここを見つけたようです。様子はよさそうですね。
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