膀胱の位置
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上図は横から見た図ですが、体半分より後ろ側の後腹部というところにあるもので、おしっこを貯めている場所です。なお、通常は円形〜楕円形を呈しています。
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実際の症例1
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この子は、事故で尻尾の骨を折ってから(手術で尻尾は切除してあります)膀胱炎を繰り返し起こすようになった子です。膀胱造影検査で典型的な膀胱憩室があったため、手術で切除してありますが、その後も膀胱炎を繰り返しました。
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実際の症例2
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この子は、以前から膀胱炎を繰り返し、なかなか治りませんでした。膀胱の検査では一部に異常が認められ、手術の結果では、膀胱潰瘍と診断されました。
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治療時の様子
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難治性の膀胱炎の理由は、多々ありますが、原因が不明な場合が多いです。抗生剤による治療も一時的なことが多いため、このようなケースでは、当病院ではDMSOによる膀胱治療を行います。これは、人間では間質性膀胱炎、犬・猫では偽膜性膀胱炎に対して行うものですが、難治性膀胱炎でも非常に効果を発揮してくれます。どのような治療かというと、粘膜をお薬で焼く治療と思っていただいていいです。ですので、治療により膀胱粘膜の悪い部分を定期的に焼き取ることにより、細菌や異常な粘膜を一掃し、きれいな粘膜再生を促すことができます。なお、痛みはほとんどありません。通常は1〜2週間毎行いますが、様子がよければどんどん間隔を伸ばしていきます。症例によって治療間隔に差はありますが、ほとんどの症例はこれで様子がよくなるはずです。もし、なかなか膀胱炎が治らないようなことがありましたら、一度ご相談くださいね。
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実際の患者さんからの声(膀胱憩室)
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これは、膀胱憩室処置後の患者さんです。膀胱麻痺も起こしているため、定期的にお薬を飲んでいますが、経過はよさそうですね。
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