犬の副前立腺嚢胞1
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この子は、3歳のフレンチブルドックです。お腹の張りを主訴に来院され、この病気が判明しました。膀胱造影では、膀胱横に明らかな異常所見が出ています。
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犬の副前立腺嚢胞2
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内科療法での反応がないため、手術を行いました。まず、膀胱と嚢胞を分離し、嚢胞を切除します。その切除断端に体網を挿入し、縫合・固定します。その後は経過良好で、お腹の張りも消失し、経過良好です。
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犬の前立腺嚢胞1
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この症例は、年齢不詳のコーギーです。便秘という主訴で来院し、この病気と会陰ヘルニアが同時に認められました。会陰ヘルニアを整復し、その後前立腺嚢胞の治療を行いました。開腹後前立腺嚢胞を切除し、その後再度貯まらないようにするため体の膜(体網)を使って切除面を縫合しています。その後の経過は良好で、去勢も同時に行いましたので、前立腺も元の大きさに戻り再貯留(嚢胞形成)は起きませんでした。外見からはわからない病気のため、もし血尿や排便障害などのがありましたら、この病気の可能性があります。一度御相談くださいね。
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犬の前立腺癌1
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初診時便が出にくいということで来院された12歳のマルチーズです。直腸検査で会陰ヘルニアと硬い前立腺が確認されました。造影剤検査で、一部尿漏れ所見があり、細胞検査で、前立腺癌と診断しました。 症状が出てからの前立腺癌の外科的治療は、転移がおきやすく、摘出による完治は望めないことが推測されたため、抗がん剤治療を選択しました。約2ヶ月後肢を痛がり、レントゲンにて、背骨に転移が認められました。骨転移に効果があるビスフォスフォネートを使用しましたが、改善はなく、残念ながら亡くなりました。正直手も足も出なかった症例ですが、抗がん剤の種類やBPの使用量と期間を考慮すれば、もう少し状況はよくなったかもしれません。もし、このような症状が出ましたら、この病気の可能性がありますので、早めに病院につれてきてくださいね
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