あいの動物病院治療成績2
泌尿器の病気

陰茎のいろいろな病気
尿道結石の治療例
犬の包皮形成不全の治療例
猫の難治性膀胱炎の治療例

生殖器の病気

イヌの子宮蓄膿症の治療例
犬の子宮筋腫+子宮蓄膿症がある症例の治療例
犬の膣線維腫+子宮蓄膿症の治療例
いろいろな前立腺疾患の治療例

骨・筋肉(整形外科)の病気

いろいろな関節炎と関節脱臼の治療経過
大腿骨骨頭の無菌性壊死症の治療例
各骨折の治療例
先天性膝蓋骨外方脱臼の治療齢
ゴールデンレトリバーの創外固定(骨折整復)の1例
子犬の足が曲がっている(?)症例の治療例

神経の病気

ネコの後肢麻痺の2症例
水頭症に対する外科的治療例
進行性脊髄軟化症の治療例
頚部椎間板ヘルニアの外科・内科それぞれの治療例

その他の病気

いろいろな目の病気の治療例
根尖膿瘍(歯の根に膿が溜まる病気)の治療例
耳血腫の治療
子犬のスイマーパピーシンドローム
指先の外傷に皮膚移植を行った猫の治療例

このページでは、犬の包皮(おちんちんの先の皮)が生まれつきうまく作られていない症例に対する治療を記載しています。
初診時の様子
この子は、生後4ヶ月のパピヨンです。おしっこすると、お腹におしっこがかかってしまうとのことで来院されました。写真にあるとおり、包皮が通常のように形成されていません。これは、生まれつきの障害で、治療しないとお腹の尿やけ(おしっこかぶれ)が治らなくなります。
生後4ヶ月と1歳6ヶ月時の様子の変化
初回から手術も検討していたのですが、まだ、尿やけがひどくおきることもなかったので、完全に成長してから様子で手術ということになりました。1歳6ヶ月の時点で尿がかなりお腹につくということから手術決行となりました。
手術の様子
術式は先生によって多々あるかもしれませんが、自分が考える一番簡単な方法としては、おしっこの出口を変更して、お腹におしっこをつかなくする方法が術式も簡単で、経過が良好な子が多いので、この術式を選択しました。写真のように包皮と陰嚢(精巣が入っている袋)の間に尿の出口を作成しています。これで、おしっこがお腹につくことを防いでくれます。
手術後の様子
この手術は、当病院では傷口が完全につくまで、カテーテルを尿道にいれ、傷口におしっこがつかないようにします。経過は良好で、新しい尿道口からおしっこが出るようになりました。よく質問として今度はこの周辺に尿やけが起きるのではないか?と危惧される方もいるのですが、これは経験上ほとんどないです。しかしながら、毛が多い子では、定期的に毛刈りを行う必要がありかもしれません。今回は良好に推移し、患者さんも満足されているようでした。あまりある病気ではありませんが。もし、若い子でおしっこの仕方が変だと思われたら、このような病気の可能性がありますので、一度病院にご相談くださいね。
患者さんからの声
こちらは、実際の患者さんからのお葉書です。今はほとんど問題ないとのことでした。
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