初診時の様子
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この子は、生後4ヶ月のパピヨンです。おしっこすると、お腹におしっこがかかってしまうとのことで来院されました。写真にあるとおり、包皮が通常のように形成されていません。これは、生まれつきの障害で、治療しないとお腹の尿やけ(おしっこかぶれ)が治らなくなります。
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生後4ヶ月と1歳6ヶ月時の様子の変化
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初回から手術も検討していたのですが、まだ、尿やけがひどくおきることもなかったので、完全に成長してから様子で手術ということになりました。1歳6ヶ月の時点で尿がかなりお腹につくということから手術決行となりました。
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手術の様子
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術式は先生によって多々あるかもしれませんが、自分が考える一番簡単な方法としては、おしっこの出口を変更して、お腹におしっこをつかなくする方法が術式も簡単で、経過が良好な子が多いので、この術式を選択しました。写真のように包皮と陰嚢(精巣が入っている袋)の間に尿の出口を作成しています。これで、おしっこがお腹につくことを防いでくれます。
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手術後の様子
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この手術は、当病院では傷口が完全につくまで、カテーテルを尿道にいれ、傷口におしっこがつかないようにします。経過は良好で、新しい尿道口からおしっこが出るようになりました。よく質問として今度はこの周辺に尿やけが起きるのではないか?と危惧される方もいるのですが、これは経験上ほとんどないです。しかしながら、毛が多い子では、定期的に毛刈りを行う必要がありかもしれません。今回は良好に推移し、患者さんも満足されているようでした。あまりある病気ではありませんが。もし、若い子でおしっこの仕方が変だと思われたら、このような病気の可能性がありますので、一度病院にご相談くださいね。
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患者さんからの声
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こちらは、実際の患者さんからのお葉書です。今はほとんど問題ないとのことでした。
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