あいの動物病院治療成績2
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陰茎のいろいろな病気
尿道結石の治療例
犬の包皮形成不全の治療例
猫の難治性膀胱炎の治療例

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イヌの子宮蓄膿症の治療例
犬の子宮筋腫+子宮蓄膿症がある症例の治療例
犬の膣線維腫+子宮蓄膿症の治療例
いろいろな前立腺疾患の治療例

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いろいろな関節炎と関節脱臼の治療経過
大腿骨骨頭の無菌性壊死症の治療例
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先天性膝蓋骨外方脱臼の治療齢
ゴールデンレトリバーの創外固定(骨折整復)の1例
子犬の足が曲がっている(?)症例の治療例

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ネコの後肢麻痺の2症例
水頭症に対する外科的治療例
進行性脊髄軟化症の治療例
頚部椎間板ヘルニアの外科・内科それぞれの治療例

その他の病気

いろいろな目の病気の治療例
根尖膿瘍(歯の根に膿が溜まる病気)の治療例
耳血腫の治療
子犬のスイマーパピーシンドローム
指先の外傷に皮膚移植を行った猫の治療例

このページでは、膣に出来た腫瘍の治療後に子宮蓄膿症も起きてきた症例について記載しています。
膣線維腫のある解剖学図
この子は、10歳の雌のシェルティーです。発情による出血がひどいとのことで来院されました。触診で肛門の下が盛り上がっていて、膣に指を入れると腫瘤が触れました。
実際のレントゲン写真
上記は、来院時に撮影したレントゲン写真です。ちょっと分かりにくいのですが、骨盤上の直腸が押されて上に上がっていることが、正常レントゲンと比べて分かりますね。
手術中の写真1
内科的に治療を行ったのですが、出血が止まらなかったため、手術を行いました。手術前の写真で、肛門下が腫瘤により盛り上がっているのがわかります。皮膚を切ると腫瘤の外側がすぐ出てきました。この周辺は非常に血管に富んでいるため、慎重に進めていくと、腫瘤表面が爆ぜた状態で見えてきました。ココから出血していたことが分かりますね。
手術中の写真2
腫瘤を切除した後、さらに奥を見てみると、白色の小腫瘤が多数ありました。膣の線維腫の場合はこのように多発的に認められることが多いです。全部は切除できないので、大きいもののみ切除し、縫合しました。
皮膚縫合後と腫瘤の写真
最後に皮膚を縫合し、手術終了となりました。摘出した腫瘤は写真の通り、かなり脆く非常に出血しやすい状況でした。
病理組織検査
腫瘤は線維腫と診断されました。この報告にもあるとおり、多発的に出ている場合は卵巣子宮摘出が薦められます。
腹部のレントゲン写真
通常この腫瘍は、発情との関連が指摘されていますので、一緒に卵巣子宮摘出も行うべきなのですが、体力的が回復してから卵巣子宮はとりましょうと伝えて様子を見ていたのですが、手術2週間後からあまりご飯を食べないとのことで来院されました。レントゲンとエコー検査から子宮蓄膿症と判断し、最初に手術から約1ヵ月後に卵巣子宮摘出術を行いました。手術後は少し元気なかったのですが、今は特に問題なく様子はいいようです。高齢になると、このように病気が合併してしまうことが多々あります。もし高齢の子で変わったがありましたら、すぐに様子を見せてくださいね。
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