あいの動物病院治療成績2
泌尿器の病気

陰茎のいろいろな病気
尿道結石の治療例
犬の包皮形成不全の治療例
猫の難治性膀胱炎の治療例

生殖器の病気

イヌの子宮蓄膿症の治療例
犬の子宮筋腫+子宮蓄膿症がある症例の治療例
犬の膣線維腫+子宮蓄膿症の治療例
いろいろな前立腺疾患の治療例

骨・筋肉(整形外科)の病気

いろいろな関節炎と関節脱臼の治療経過
大腿骨骨頭の無菌性壊死症の治療例
各骨折の治療例
先天性膝蓋骨外方脱臼の治療齢
ゴールデンレトリバーの創外固定(骨折整復)の1例
子犬の足が曲がっている(?)症例の治療例

神経の病気

ネコの後肢麻痺の2症例
水頭症に対する外科的治療例
進行性脊髄軟化症の治療例
頚部椎間板ヘルニアの外科・内科それぞれの治療例

その他の病気

いろいろな目の病気の治療例
根尖膿瘍(歯の根に膿が溜まる病気)の治療例
耳血腫の治療
子犬のスイマーパピーシンドローム
指先の外傷に皮膚移植を行った猫の治療例

このページでは、犬の尿道に石が詰まってしまって、おしっこが出にくくなってしまっている子に対する外科的治療を記述しています。
尿道の解剖学
この子は、8歳のチワワです。おしっこが急に出にくくなったとのことで来院されました。右上のレントゲン写真が膀胱造影を行っているレントゲン写真ですが、丸く示したところに結石があります。これが邪魔しておしっこを出にくくしています。
実際の手術の様子
このように大きな石が詰まってしまっていると、おしっこが出なくなって最悪死んでしまいますので、早急に手術を行いました。手術は石のほぼ真下を切開して、尿道を開き、膀胱側と尿道側(入り口と出口)のどちら側からもカテーテル(管)をいれ、水圧で石を取り除きました。その後は十分な膀胱を尿道の洗浄を行い、眼に見えないぐらいの石も洗い流します。
手術後の様子
通常は切ったところは縫うのが原則ですが、この場所に関しては縫うと尿道が縮まってしまう可能性がありますので、そのままにして包帯をあてがい、尿道には管を入れて、おしっこがつかないようにして10〜14日間ほど待ちます。そうすると自然に治ってくれて尿道も通常の太さになってくれるということです。(包帯は毎日変えます)ワンちゃんでもよく認められる疾患ですので、もしおしっこが出にくいなどの症状が現れましたら、すぐに病院に御来院くださいね。
患者さんからの声
実際の患者さんからの声です。この手術前に会陰ヘルニア(あいの動物病院治療成績1参照)の手術も行っていたので、不安はあったようですが、今は経過良好のようです。貴重なご意見ありがとうございました。
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