あいの動物病院治療成績1
皮膚の病気

犬のいろいろな皮膚疾患
猫のいろいろな皮膚病
免疫介在性の皮膚疾患が疑われた症例の治療例

血液の病気

免疫介在性溶血性貧血の治療例
血液凝固異常症(vWF欠損病?)の1例

心臓・血管系の病気

犬の心臓弁膜症(主に僧帽弁閉鎖不全)の病態生理と治療
犬の動脈管開存症の2症例(外科治療)
急性フィラリア症(後大静脈塞栓症)の治療例
ネコの血栓症を伴う心筋症の治療例
ネコの感染性心嚢膜炎の治療例

呼吸器系の病気

いろいろな呼吸器系の病気の治療
犬のアレルギー性鼻炎+蓄膿症の治療例
喉頭麻痺により巨大食道+胃拡張症候群を起した症例の治療例

消化器系の病気

胃拡張・捻転を起こした犬の治療例
イヌの便秘症(会陰ヘルニア)と猫の便秘症(巨大結腸症)の外科的治療例
犬・猫の胃・腸内異物(腸閉塞)の治療
唾液腺嚢腫の内科的治療
いろいろな肝臓病
イヌの先天性口蓋裂の治療例

このページでは、犬・猫の胃・腸閉塞に関して記述しています。
ビーグルの胃内異物の実際のレントゲン写真
この子は、1歳のビーグルです。ボールを食べてしまったとのことで来院されました。レントゲンではボールがはっきり写っています。
手術時所見
この大きさでは、内視鏡は不可能なため即手術となりました。開腹時は胃がごわごわになっています。胃切開を行い、異物をすべて除去し、胃縫合+体網による保護も行いました。
摘出した異物
これが、すべて摘出した異物ですが、ボール、ビニール、輪ゴムなどが混在していました。信じられない方もいるかもしれませんが、動物では本当にこのようなものを平気で食べてしまう子がいます。これを参考にしていただき、日ごろの生活は十分注意してあげてくださいね。
ゴールデンレトリバーの腸閉塞の実際のレントゲン写真
これは、実際に来院されたゴールデンレトリバーで、よくはくとのことで来院されました。左が腸が詰まっている症例のレントゲン写真(右が正常)です。バリウムが少し入っていますので、ちょっと見え方が違いますが、このように詰まっている前方はガスが溜まっているのが特徴です。
手術所見と摘出異物
左が手術中の写真で、張の中に明らかな異物が詰まっているのがわかります。腸を切開して摘出したところ、右の写真のように栗が丸ごと出てきました。このようなものでも完全に詰まってしまいますので、お散歩の最中は変なもの食べないかどうか、よく観察してあげてくださいね。なお、このワンちゃんは摘出後すぐよくなって退院されました。
猫の腸閉塞を起こした実際のレントゲン写真
これは、猫ちゃん腸閉塞のレントゲン写真です。よく吐くという主訴で来院された患者さんですが、内科治療に反応しないため、バリウム造影を行ったところ、上記の場所からバリウムがほとんど流れなくなっていました。これが腸閉塞を起こした典型的なバリウム所見です。
手術所見と摘出異物
上記の写真のように、完全になにかが詰まっている所見が得られました。腸を切開し、摘出したところビニール状のものでした。よく猫ちゃんがビニールをかじるとのことで相談されるケースがありますが、放っておくとこのようなことになるかもしれません。できるだけ猫ちゃんの周りにビニールは置かないようにしてあげてくださいね。なお、この猫ちゃんは手術後元気になって退院されました。
猫の腸閉塞の患者さんからの声
こちらが、治療を行った患者さんからの声です。術後は経過良好なのですが、ちょっと体重が増えてしまったことが難点ですね。
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