あいの動物病院治療成績1
皮膚の病気

犬のいろいろな皮膚疾患
猫のいろいろな皮膚病
免疫介在性の皮膚疾患が疑われた症例の治療例

血液の病気

免疫介在性溶血性貧血の治療例
血液凝固異常症(vWF欠損病?)の1例

心臓・血管系の病気

犬の心臓弁膜症(主に僧帽弁閉鎖不全)の病態生理と治療
犬の動脈管開存症の2症例(外科治療)
急性フィラリア症(後大静脈塞栓症)の治療例
ネコの血栓症を伴う心筋症の治療例
ネコの感染性心嚢膜炎の治療例

呼吸器系の病気

いろいろな呼吸器系の病気の治療
犬のアレルギー性鼻炎+蓄膿症の治療例
喉頭麻痺により巨大食道+胃拡張症候群を起した症例の治療例

消化器系の病気

胃拡張・捻転を起こした犬の治療例
イヌの便秘症(会陰ヘルニア)と猫の便秘症(巨大結腸症)の外科的治療例
犬・猫の胃・腸内異物(腸閉塞)の治療
唾液腺嚢腫の内科的治療
いろいろな肝臓病
イヌの先天性口蓋裂の治療例

このページは、急性フィラリア症(ベナケバシンドローム)の治療に関して記述してあります
急性フィラリア症を起こした心臓の図
フィラリア症は、その寄生虫によって心臓や肺にダメージがおきて発症する病気のことです。通常は変な咳やお腹が腫れてきた等の症状が多いのですが、フィラリア感染症を起こした1割弱の子は、急激に症状が悪化し死に至る非常に怖い病気を越してしまいます。今回はそのケースの治療について記載してあります。なお、上図はその状態になったときの心臓とフィラリアの様子を図示しています。
手術の概要1
フィラリアによって心臓の血液の流れが非常に悪くなっていますので、すぐに摘出が必要となります。摘出方法は首の血管(上図)から鉗子(上図:比較対象は鉛筆)を入れて心臓内のフィラリア(上図)を摘出します。
手術の概要2
まず、術野を消毒します。次に首の血管を露出・切開して、フィラリアを摘出するための鉗子を入れます。エコーで、心臓内に鉗子が入っているのを確認しながら、フィラリアを摘出します。また全部取れたかどうかもエコーにて確認しています。
摘出したフィラリア
これが実際のフィラリアの写真ですが、20cmほどの大きさがあります。これが、通常の手術では15〜20匹ほど、多いときでは50匹以上取れます。最近はだんだん少なくなってきていますが、残念ながら田舎ではまだまだある病気です。(おそらく東京ではフィラリアを見たことがない獣医さんのほうが多いのではないでしょうか?)もし、ワンちゃんが急に元気食欲がなくなり、血尿をしているという症状がありましたら、この病気の可能性が高いので、すぐにご来院くださいね。
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