犬のアレルギー性疾患
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この子は、全身性のアレルギーを持った子です。ほぼ全身性を痒がり、全身毛刈りをしなければ、維持できなかったほどでしたが、今では毛が伸びても、部分的に痒がるところまで抑えることができています。
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若年性フレグモーネ
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この子は、3ヶ月のイタリアングレーハウンドです。眼の周りが腫れてかゆがるとのことで、来院されました。この年齢で、この症状は若年性フレグモーネの初期段階の可能性が非常に高いです。無治療で様子を見ると、鼻や耳にもひどい皮膚炎ができ、もっとひどくなると下顎リンパ節の腫脹や発熱を起こし食欲不振や、最悪なくなってしまう可能性もあります。初期段階ですぐに治療しましたので、今ではまったく問題なく生活しています。
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疥癬症による皮膚炎
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この病気は田舎ほど多いと思えるものです。写真左上のダニがワンちゃんの皮膚の中に、トンネルを掘ってしまうため、ひどい皮膚病を起こしてしまいます。おそらく皮膚病の中では一番かゆいのではないか?と思えるものです。治療は1〜2ヶ月も行えばほとんどよくなります。
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アカラス(毛包虫:3症例)の症例
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これは、アカラスという寄生虫でダニの一種です。正常犬にもいるといわれているのですが、皮膚病を伴い検出された場合は明らかな異常です。検査は非常に簡単で、毛を抜いて顕微鏡で見ると認められます。一般的には1ヶ月半〜2ヶ月治療を行ってあげるとよくなりますが、他のホルモン病や腫瘍によって2次的に検出されたケースでは、原因によって治療結果は異なってきます。
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甲状腺機能低下症による皮膚炎
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この病気は、甲状腺という喉にある器官に異常が起きるとでてきます。中年齢以降でよくあり、他の症状としては無気力、肥満などがあり、ひどいケースでは顔面腫張(粘液水腫)を起こす場合もあります。治療としてはホルモン剤を1日1回〜2回、1〜2ヶ月間飲ませると上記のように反応してくれます。写真右は写真症例の患者さんからの声です。非常に経過よいようですね
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真菌(カビ)による皮膚病
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真菌性皮膚炎は、通常若年齢の子におきやすい皮膚疾患です。写真のような円形脱毛が特徴的所見ですが、それ以外にもいろいろなタイプがあります。検査は毛を抜いて真菌を増やすビンにいれ、1週間ほど経過し、写真のように培地の色が変わっていると陽性となります。通常は2〜4週間の治療でだいぶよくなってきてくれます。
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指間炎(2症例記載)
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この皮膚炎は、どの子でもよく認められるものです。通常は梅雨の時期に非常に多く認められます。原因は真菌や細菌の感染、外傷などです。治療としては、散歩から帰ってきたら足の裏をよく拭き(汚れた場合は洗います)、1日1回軟膏を縫っていると1週間もすればほとんど症状は改善します。
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